2010年8月7日(土)「しんぶん赤旗」

ワシントン平和の誓い

世界ヒロシマデーに連帯


 広島・長崎の原爆投下の日に合わせ、世界各地のヒロシマデー行動が取り組まれています。今年はオバマ米大統領のプラハ演説以来の「核兵器のない世界」に向けた大きな流れを受け、例年以上の広がりとなりそうです。


写真

(写真)平和への願いを込めて灯篭を浮かべる参加者=5日、ワシントン(西村央撮影)

灯篭流しも

 【ワシントン=西村央】米国ワシントンでは、首都圏ヒロシマ・ナガサキ平和委員会のメンバーが広島に原爆が投下された時間に合わせて、5日午後7時15分(日本時間6日午前8時15分)に、リンカーン記念堂前で黙とうと平和の祈りをおこないました。

 近くの池では「戦争をやめよ」「愛」などとかかれた灯篭(とうろう)を浮かべました。

 この日のワシントンは雷をともなう雨とあいにくの天候となりましたが、平和委員会のジョン・スタインバック氏は参加者を前に「今、広島の平和公園では1万数千人が参加した式典がおこなわれている。これと同時に米国の首都、ワシントンで核兵器廃絶を願う私たちの集いの意義は大きい」とあいさつ。「抑止力にたよる米国の核政策の転換をオバマ政権に迫っていこう」と呼びかけました。

 参加者の1人、ジェーン・ザラさんは「私たちの国の原爆の投下で多くの犠牲者を出したことを本当に申し訳なく思っています。米国の政策を転換させていくという私たちの決意を被爆者の方にも伝えたい」と語っていました。

 灯篭を目にして立ち止まる通行人もおり、飛び入り参加で「愛」と灯篭に書き込み水辺で放つ母娘もいました。





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