2010年8月5日(木)「しんぶん赤旗」
核廃絶へ展望持てた
原水爆禁止世界大会・関連行事 青年学生が交流
広島
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「話したい人は手をあげて」と司会者が声をかけると、「4月1日に出発し北海道から歩いてきた」「フランスから参加しました。今度青年集会を開く参考に」などと発言。パネルディスカッションのパネリストと会場参加者が一体になりました。
「友だちに平和運動やってるって伝えるのにすごく勇気がいった」というのは、ニューヨーク行動への平和メッセージを集めた大学生。「でも伝えてみたら『いいことやってると思うぞ』とか励まされた」と話すと大きな拍手が起きました。
「本当に核兵器はなくせるのか」という本音の討論になりました。日本原水協全国理事の川田忠明さんは、アメリカが7万発あった核兵器を9400発に減らしてきたこと、南アフリカは実際に廃絶した事実を紹介したうえで、「自分の身に核兵器の高熱・爆風が襲ってきたらどうなるか、ありったけの力で想像してみてほしい。そこから発せられる平和への『言葉の力』はきっと核抑止力を打ち破ることができる」と訴えました。
7歳の時、広島で被爆した体験を語った日本被団協事務局次長の児玉三智子さんは、「きょう聞いてくれた人が明日の『語り部』になってください」と訴え。参加者が拍手で応えました。
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