2010年8月5日(木)「しんぶん赤旗」

強制抑留・引き揚げ犠牲者

追悼の記念碑除幕式

東京


塩川議員が献花

写真

(写真)記念碑に献花する塩川鉄也衆院議員=4日、東京都千代田区

 旧ソ連による強制抑留、国外からの引き揚げの犠牲者を追悼する二つの記念碑の除幕式が4日、東京都千代田区の「千鳥ケ淵戦没者墓苑」で開かれ、遺族、各政党代表ら100人が参列しました。

 日本共産党を代表して塩川鉄也衆院議員が出席し、献花しました。

 旧ソ連への強制抑留・強制労働には約57万5000人の軍人・軍属、民間人が携わり、栄養失調や過酷な労働で約5万5000人が亡くなりました。軍人だった父を1949年に亡くした泉雄富美子さんが遺族を代表してあいさつ。「父はいまなおロシアのハバロフスクの墓地に眠っている。遺骨が一日も早く家族のもとにかえるよう配慮をお願いしたい」とのべました。

 終戦後の引き揚げ者約320万人のうち、約20万人が犠牲になりました。あいさつした渡辺行久さんは、中国の唐山市から妻と引き揚げる途中、生後90日余の長男を亡くしたことを話し、「(これらの事実を)語り継ぐ責任がわれわれにある」と訴えました。

 原口一博総務相(代理)、独立行政法人平和祈念事業特別基金の増田弘理事長があいさつしました。

 除幕式後、元抑留者の救済やシベリア特措法成立の運動をすすめてきた全国抑留者補償協議会の平塚光雄会長(83)は、「現地に多数残っている遺骨の徹底した収集、遺族、韓国や中国の元抑留者への補償などへの政府の対応が今後の課題だ」と話しました。





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