2010年8月5日(木)「しんぶん赤旗」

被爆証言語り継いで

学生前に国連総長、早大

核なき世界の実現は可能


 被爆65周年に合わせて広島、長崎を訪問するために来日中の潘基文(パンギムン)国連事務総長は4日、早稲田大学(東京都新宿区)で講演しました。被爆国日本が核兵器廃絶で積極的役割を果たすよう呼び掛け、学生には「軍縮のリーダーとなり、被爆者の証言を語り継いでほしい」と訴えました。

 潘氏は、「私が1歳の時、広島と長崎に原爆が投下された。その後、朝鮮戦争で飢餓と破壊を体験した。それ以来、核兵器廃絶と軍縮のために活動しようと決心した」と語りました。

 また、「『核兵器のない世界』は理想だが、『抑止力』として必要だとか、自分たちが生きている間は不可能だという人たちがいる。しかし、私はそう思わない。『核のない世界』の実現は可能だ」と強調。核不拡散条約(NPT)再検討会議での「核兵器廃絶行動計画」への合意や、米国とロシアの戦略核兵器削減条約調印などに触れ、「核兵器廃絶と軍縮は世界の平和と繁栄のための最優先課題だ」と述べました。





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