2010年8月4日(水)「しんぶん赤旗」

核廃絶は実現可能な目標

世界大会国際会議2日目 討論つづく


写真

(写真)発言と討論が続く2010年世界大会国際会議=3日、広島市

 広島市内で開催中の原水爆禁止2010年世界大会国際会議は3日午前、前日に引き続き全体会合を行いました。「被爆の実相の普及、ヒバクシャ援護・連帯」をテーマにした第3セッションで被爆者団体代表や核実験被害者ら5人の問題提起を受けて討論しました。

 広島県被団協(金子一士理事長)の渡辺力人被爆者相談所長が「核兵器なくせの世界の流れをつくったのは原爆被害の実態であり、それを体験した被爆者だ」と訴え、会場は拍手で応えました。

 韓国原爆被害者協会の許宗和(ホジョンファ)理事、マーシャル前上院議員のアバッカ・アンジャイン・マディソンさん、フィジー核実験被ばく復員兵士の会のポール・アーポイ副会長、核被害者支援団体のアレクセイ・アドゥシェフさんらが発言しました。

 政府代表として、国際原子力機関(IAEA)マレーシア代表理事のムハンマド・シャールル・イクラム・ヤーコブさんが発言。「きょうの会議は、核兵器のない世界は神話ではなく、実現可能な目標だという強い信念を表す」と述べました。

 午後は三つの分科会で議論が続きました。

 これに先立ち2日の「核抑止力論の克服、外国軍事基地撤去の運動との連帯、平和と安全のために」をテーマにした第2セッションでは、日本の参加者とともに中国、韓国、米国・グアム、フィリピン、アフガニスタン、ドイツの海外代表らが発言しました。

 このなかでアフガンの「正義を求める社会協会」のウィーダ・アハマド理事は、米国の侵略、外国軍隊の駐留のもとで汚職や殺人など治安悪化が起きている実態を報告。ドイツ反核法律家協会のライナー・ブラウン事務局長がドイツ軍のアフガン駐留に触れ、「ドイツ政府が行っていることにおわびしたい」と述べ、アフガンからの外国軍撤退を求めて連帯を誓い合う場面もありました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp