2010年8月2日(月)「しんぶん赤旗」

核廃絶の流れ大きく

原水爆禁止世界大会 科学者集会


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(写真)フロアからの発言もさかんに寄せられた全体討論=1日、静岡市

 原水爆禁止2010年世界大会・科学者集会が1日、「核兵器廃絶の流れを一層大きくしよう」をテーマに静岡市内で開かれ、全国から74人が参加しました。

 集会実行委員長の林弘文・静岡大学名誉教授が開会あいさつ。浦田賢治・早稲田大学名誉教授が基調報告を行い、核抑止論を批判する世界の議論の現状を紹介しました。浦田氏は、非核の抑止論の提起や、核抑止論の正当性を否定する研究成果など、核兵器廃絶への流れがうまれていることを強調。「科学者の役割は真理を研究して成果を社会に還元すること。核抑止論を批判する研究活動が、科学者たちのあいだで進むことを期待します。人類と共存しえない核兵器は、廃絶こそが歴史の必然です」と語りました。

 海外代表のライナー・ブラウン氏(ドイツ反核法律家協会執行理事)が特別報告。欧州における米戦術核兵器の撤去運動が大きくひろがっていることを説明し、「地上からすべての核兵器をなくすことは非常に大変な挑戦ですが、こうした力を集めれば、実現できます」と述べました。

 さらに、研究者ら5氏が沖縄米軍基地問題、NPT再検討会議などについて報告。討論では、フロアからの発言も活発におこなわれました。





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