2010年7月29日(木)「しんぶん赤旗」

消費者と結び生産拡大

農民連ふるさとネット 総会終わる


 東京都内で開かれていた農民連の産直組織「農民連ふるさとネットワーク」の第7回総会は2日目の28日、安全・安心な農産物をもとに業者や消費者と結び生産を広げる、米価下落対策として40万トン買い入れを国に求める、輸入自由化に反対する―などの方針を採択しました。

 22人が討論に立ち、中小卸売業者と連携した「米の準産直」を15万俵まで広げる方針に呼応する積極的な発言が続きました。

 「輸入自由化、市場原理の民主党政権では、大商社が米流通を支配して買いたたきが激しくなる。米業者も危機感を感じている。準産直という“もう一つの流れ”に確信をもとう」と確認しました。

 「食と環境を守る」をスローガンにしている新日本婦人の会との産直を通して、「農業体験の催しに若い家族など400人が参加した。不足している野菜を食べるように紙芝居で交流している」(千葉県)などの試みが紹介されました。

 スーパーや商店が撤退した団地での「買い物難民」問題では、茨城県南筑波農産センターの小林恭子さんが農民連の移動直売所の取り組みを発言。住民や行政に喜ばれるとともに、野菜の生産と直売所をつうじて農民連会員が増えていると報告しました。

 口蹄(こうてい)疫の被害農民に対する支援活動、昨年秋に都内で開催した「ふるさと見本市」をきっかけに始まった学校給食への供給、青森のリンゴと九州の柿を交換販売する活動などの発展が紹介されました。

 来賓として新婦人の玉田恵副会長が連帯あいさつしました。





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