
2010年7月29日(木)「しんぶん赤旗」
米価暴落農政やめよ
農民連・全国食健連訴え
農水省前
![]() (写真)農業を守れと農水省前行動に参加した農民連、食健連の人たち=28日、農水省前 |
「米価暴落農政をやめよ」「FTA(自由貿易協定)輸入自由化反対」。農民連(農民運動全国連合会)と全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は28日、東京・霞が関の農水省前で宣伝行動をおこないました。
農民連の白石淳一会長は、天候が回復してコメは「豊作型」だが、米価暴落を稲作農家と農協が恐れていると紹介、農協倉庫に山積みとなっている40万トン規模の米を政府は緊急に買い入れよ、と訴えました。伊藤忠商事出身の丹羽宇一郎駐中国大使が日中FTAの実現を公言していることは商社のねらいが表れたものだとし、農業を守る共同行動を呼びかけました。
熱風のなか約50人が宣伝に参加。「安全な食料は日本の大地から」(新日本婦人の会)、「戦車や米軍の思いやり予算など不要な軍事費を削って農林水産予算実現の声を大きくしよう」(全農協労連)、「農産物輸入自由化反対は、大企業の横暴とたたかう労働者の課題だ」(全労連)などと訴えました。
全国食健連の坂口正明事務局長は、秋のグリーンウエーブ(「食糧の波」統一行動)にふれ、米価暴落対策、口蹄(こうてい)疫被害の再建とともに、10、11月に横浜市を中心に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)にさいし「食料主権」をかかげて行われる市民行動の成功を呼びかけました。
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