2010年7月29日(木)「しんぶん赤旗」

JRに雇用確保要求

国労大会 採用差別解決へ


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(写真)あいさつする高橋委員長=28日、静岡県伊東市

 国鉄労働組合(国労)は28日、第79回定期全国大会を2日間の日程で静岡県伊東市で開きました。

 あいさつした高橋伸二委員長は、政治解決したJR採用差別について「雇用の確保なくして全面解決とはいえない」と強調。JR各社に対して「国鉄事業を受け継いだ企業として、政府の雇用の要請を受けるべきだ。健全な労使関係なくして、安全・安定輸送も企業発展もない」と呼びかけました。

 2010年度運動方針を提案した濱中保彦書記長は、「採用差別の雇用問題を解決し、紛争解決の局面を生かして組織拡大し、平和と民主主義を守って国民生活の向上をはかろう」と呼びかけました。とくに、安全・安定輸送確立、地方路線廃止反対、非正規雇用労働者の労働条件と賃金改善などを強調しました。

 討論では、「採用差別の政治解決をうけて、一人でも多く職場に戻すため世論を動かし奮闘したい」(九州)、「安全の取り組みが求められている」(岡山)、「下請け労働条件を守ることは乗客の安全を守るためにも必要だ」(広島)などの声があがりました。

 日本共産党、民主党、社民党から来賓あいさつ。共産党の紙智子参院議員は、「JR採用差別をねばり強いたたかいで切り開いたことに敬意を表します。雇用の解決に私たちも全力で頑張ります」と述べました。

 建交労鉄道本部の岡山昇委員長があいさつしました。





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