2010年7月29日(木)「しんぶん赤旗」
国の責任で30人学級を
全教が10万人“笑顔署名”
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全教と教組共闘連絡会は28日、文部科学省の概算要求に向け、国の責任による30人学級の実施や教育費の無償化、教職員増員などを求める“笑顔署名”を同省に提出しました。要求項目への国民の期待は高く、昨年の5割増の10万149人分の署名が寄せられました。
全労連などがおこなった中央行動の一環。同省前には約450人が集まり、「教育費の父母負担をなくせ」などと唱和しました。
あいさつした全教の山口隆委員長は公立高校の授業料無償化に続き、40人学級の見直しや教職員定数増に向かう情勢にあると強調。「子どもと教育にかかわる要求を高く掲げ、父母、国民、教職員の共同の力で切り開いた新たな情勢に確信をもち、運動を広げて要求を実現しよう」と呼びかけました。
新日本婦人の会の高田公子会長は、「教育費よりも軍事費が多い国に未来はない。子どもたちの笑顔が輝く社会を実現するために総力を上げる」と連帯あいさつしました。
署名への賛同が大きく広がったと話すのは、青森県から上京した青森高教組の田中丈晴さん(45)。組合が取り組む年2万円の返還不要の奨学金(100人分)はこの数年で希望者が倍増しているといい、「父母と共同し、教育費の無償化や30人学級などの早期の実現に運動していく」と語りました。
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