2010年7月25日(日)「しんぶん赤旗」

広島・長崎両市長が参加へ

8月2日から原水爆禁止世界大会

秋葉氏「21世紀は市民の時代」 田上氏「核兵器廃絶へ手携え」


 8月2日から始まる原水爆禁止2010年世界大会に期待のメッセージを寄せている被爆地・広島、長崎の両市長が参加し、発言することが決まりました。

 秋葉忠利・広島市長は4日の世界大会・広島の開会総会で発言します。秋葉市長は、世界144カ国・地域の4037都市(7月1日現在)が加盟する平和市長会議の会長。都市の連帯で核兵器廃絶の世論を喚起しようと行動しています。

 メッセージのなかで秋葉市長は、5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議での最終文書採択など、世界が核兵器廃絶に向けて大きく動き出していると指摘。2020年までの核兵器廃絶をめざす平和市長会議の「2020ビジョン」を紹介し、廃絶への世界的な機運を高めること、廃絶に向けたとりくみ期限の設定と核兵器禁止条約など新たな法的枠組みづくりに向けて努力することが求められていると強調しています。

 「21世紀は、都市や市民の力で問題を解決できる時代です。皆様には、今後とも、私たちと共に力を尽くし、行動して下さることを心から期待いたします」とのべています。

 田上富久・長崎市長は8日の世界大会・長崎の国際交流フォーラムで発言します。田上市長は、国内の非核宣言自治体協議会の会長。自治体合併をうけて各地で再宣言の運動が広がり、非核宣言自治体は1479(協議会調べ、うち協議会会員は261=4月1日現在)となっています。

 メッセージで田上市長は、NPT再検討会議に出席し、核兵器廃絶と長崎市民の平和への思いを訴えてきたとのべ、再検討会議の最終文書にNGOや市民社会への期待が盛り込まれていると指摘。「今後とも、皆様と手を携えて、核兵器のない平和な世界の実現にむけて活動をつづけて参りたい」と表明し、「世界大会を契機として核兵器廃絶への機運が更に高まりますことを期待します」と語っています。





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