2010年7月23日(金)「しんぶん赤旗」

概算要求基準

民主が「2兆円特別枠」


 民主党は22日、国会内で拡大政調役員会を開き、2011年度予算編成の概算要求基準策定に向けた提言をまとめ、環境などの成長分野を使途に「概ね2兆円程度」の「特別枠」を設けるよう求めました。

 提言は、「特別枠」について、「マニフェスト(政権政策)の実施」「デフレ脱却・経済成長に特に資する事業等」に配分することを要求。その財源については、国家公務員人件費、公益法人・独立行政法人への交付金、各府省の事業の見直し、「事業仕分け」などによる「ムダづかい根絶」で確保するよう提起していますが、その規模は明記していません。

 玄葉光一郎政調会長は同日の記者会見で、「特別枠」と社会保障費自然増分(1・3兆円)の計3・3兆円について、「ムダの削減だけで3・3兆(円)を出すということになるかはわからない。かならずしもそうでない可能性がある」と述べました。大企業・大資産家優遇や軍事費という聖域にメスを入れない「ムダ削減」努力に限界があることを認めた格好です。





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