2010年7月21日(水)「しんぶん赤旗」

国民医療の充実要求

全医労が定期全国大会


 国立病院職員らでつくる全日本国立医療労働組合(全医労)は、15日から17日まで定期全国大会を愛知県蒲郡市で開きました。「守ろう!国民医療 実現しよう!職場要求 やるぞ!組織拡大」をスローガンに、国民医療の充実と労働者の生活と権利を守るために、奮闘する決意をかため合いました。

 この1年、国立病院の存続・拡充、職場要求の前進などの課題に取り組んできました。

 ハンセン病療養所では将来構想確立のための大きな課題となる定員削減からの除外、賃金職員を定員化させる運動を強化し、昨年の衆議院に続き、参議院でも決議を勝ち取るという歴史的な成果を得ました。

 効率化優先ではなく地域医療と国立病院の充実・強化を求め、対話宣伝行動や国会議員要請行動などに取り組みました。

 「業績評価制度」問題では、不当な評価を受け精神的負担が増え、やる気が低下し、賃金に大きな差がつけられ、人間関係が悪くなり、ものが言えなくなるなど、「成果主義が医療を壊す」事態が起きていることが明らかになりました。医療・看護の複雑・高度化と人員不足によって、よい医療・看護ができない実態を告発。そのもとで、「医療・看護を語る会」で現状を語りあい、ベッドサイドケアの充実を求めるとともに、看護師の大幅増員、夜勤制限、国際労働基準の実現をめざす方針を打ち出しました。

 日本共産党の水戸正男中央委員が来賓あいさつをしました。

 主な新役員は次のとおり。

 委員長・岸田重信(新)、副委員長・美馬恭子(新)、書記長・佐藤晃一(新)、書記次長・香月直之(再)





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