2010年7月15日(木)「しんぶん赤旗」

パナマでゼネスト

労働法改悪に抗議 労組6センター共同


 【メキシコ市=菅原啓】中米パナマで13日、マルティネリ政権の労働法改悪や労働運動への弾圧に抗議するゼネストが実施されました。

 ゼネストには、六つの労働組合全国センターがすべて参加。労働運動の強い建設業では労働者の95%が職場を放棄しました。公立学校では教員の90%がストに参加したとされています。

 全国独立労組統一連合のカスティジョ書記長は、製造業の分野ではスト参加率が低いものの、建設・教育分野を中心に「ゼネストは大きく成功した」と語りました。

 マルティネリ政権が提案、6月に与党多数の国会で可決された労働・環境分野の規制緩和一括法は、スト権の制限など労働法を改悪、労働運動を弾圧する強力な権限を治安当局に与えるものとなっています。また、企業の新工場建設などに当たって事前の環境影響調査の義務を免除する項目も含まれています。このため、ゼネストには環境保護など多くの団体が賛同しています。

 政府側は、一括法の一部条項について適用時期の延期などを検討していますが、労働者側はゼネストの中心要求として一括法完全撤廃を掲げています。

 真正独立教員組合のアルマンサ書記長は、法律が実施されれば、貧困や犯罪増加など社会問題はいっそうひどくなると指摘。「法律の撤廃に向けての対話こそが必要だ」と強調しています。

 政府側は、法律の撤回には応じないとの態度を崩していません。労組幹部の間からは、問題が解決されなければ、24時間の予定で始まったゼネストの延長もありうるとの声が上がっています。





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