2010年6月20日(日)「しんぶん赤旗」

“人権と平和を考える”

山本薩夫監督生誕100年の集い


写真

(写真)山本薩夫監督・生誕100年の集い=19日、東京都新宿区

 「人権と平和を考える山本薩夫監督生誕100年の集い」が19日、東京都新宿区の四谷区民ホールで開かれました。会場をほぼ満席にした400人の参加者は、社会派映画監督として知られ日本映画の民主的発展に尽力した山本監督の業績や人柄について聞き入りました。

 女優の大竹しのぶさんがあいさつし、監督の優しさに触れながら、「明日を担う子どもたちに、いい映画を残すという監督の思いを引き継いでいきたい」と決意を述べました。

 次に、俳優の地井武男さん、赤塚真人さん、山本宣さんと映画監督の後藤俊夫さんによるトークショーを行いました。地井さんは「あゝ野麦峠」の撮影で、農民が資本家に立ち向かう姿勢を演技指導された思い出を語り、「監督は、『権力』というものに対する考え方を教えてくれました。監督ほどストレートに言ってくれる人はいませんでした」と述べました。

 山本さんは「第2次世界大戦とはなんだったのかを大きく描いた監督は山本監督だけではないですか」と語りました。

 監督の代表作「あゝ野麦峠」が上映され、会場から大きな拍手が起こりました。

 続いて「山本薩夫監督 生誕100年の夕べ」が開かれ、映画「映画監督 山本薩夫」の上映と懇談会がおこなわれました。





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