2010年6月19日(土)「しんぶん赤旗」
全国学校事故・事件を語る会
対応改善 文科省に要望
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遺族や当事者でつくる「全国学校事故・事件を語る会」(内海千春・宮脇勝哉代表世話人)は18日、川端達夫文部科学相に対し、学校事故・事件発生時の被害者・遺族への対応のあり方について要望しました。
文科省は2009年、児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議を設置。今年3月には審議のまとめと「子どもの自殺が起きたときの緊急対応の手引き」を発表しました。
同会は、被害者のヒアリングが実施されたなど一定の評価をした上で、▽事後対応の理念が欠落している▽自殺事例の実態把握が行われないまま議論された▽事実調査と遺族への説明の重要性の指摘がない、などの問題点を指摘。(1)被害者や遺族の知る権利の行使への積極的な支援や、事故・事件の経過および事実の積極的な開示(2)個々の経過や事実をふまえ、原因を究明し、速やかに再発防止策を検討し実施する(3)個々の事故や事件の経過および事実解明のためのシステムを構築する、を要望しました。
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