2010年6月12日(土)「しんぶん赤旗」

転籍の撤回求める

NTT東日本―北海道 労働者が提訴


 NTT東日本―北海道が、契約社員700人をグループ派遣会社に転籍を強要した問題で11日、労働者3人が転籍の撤回と正社員化を求めて、札幌地裁に提訴しました。

 訴えを起こしたのは通信労組北海道支部の組合員で、コールセンターなどで長年契約社員として雇用を継続してきた20歳、30歳代の女性です。

 原告の組合員は、700人の労働者とともに昨年10月にNTT東日本―北海道から、関連会社のNTT北海道テレマートに転籍しなければ雇い止めにすると迫られ、登録型派遣への転籍を「同意」していました。

 原告らは「転籍に同意しなければ雇い止めになるとの説明による同意は無効」であるとして、「期間の定めのない雇用契約上の地位」を求めています。

 この問題では、女性労働者の一人が転籍を拒否して雇い止めしないよう求めて仮処分を申請。日本共産党の大門みきし参院議員が、「転籍強要を拒んだ労働者の解雇は許されない」と国会で取り上げ、雇用継続を認めさせています。

 提訴後、記者会見した原告の女性らは「同意しなければ仕事がなくなってしまうと不安にかられました」「私たちを元に戻してほしい」と訴えました。





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