2010年6月3日(木)「しんぶん赤旗」

B型肝炎 32人追加提訴

原告団 早期解決 改めて要求


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(写真)記者会見する(左から)瀬川宏貴弁護士、柳澤尚武弁護士、岡田京子原告代表=2日、厚労省記者クラブ

 幼児期の集団予防接種でB型肝炎ウイルスに感染し肝臓病になった被害者が国に損害賠償を求めた訴訟で、2日新たに32人の被害者が全国9地裁に提訴しました。

 各地裁の提訴者数は、札幌9、東京1、新潟2、金沢1、静岡2、大阪8、広島1、鳥取2、福岡6。全国弁護団によると、原告数は10地裁で計452人となりました。

 記者会見した東京訴訟原告団代表の岡田京子さんは「提訴からすでに10人が亡くなり、3月の札幌地裁の和解勧告後にも2人が首相の謝罪の言葉も聞かないままに亡くなっています。被害救済が遅れたままに(鳩山首相は)辞められました。誰がなっても私たちは早期全面解決を要求していきます」と、コメントしました。

 福岡市で記者会見した全国原告団代表の谷口三枝子さん(60)は、辞任表明した鳩山首相について「突然の辞任に困惑しているが、命にかかわる問題なので、大臣や政府が代わろうとも、新しい政府に一日も早い謝罪と救済を求めることは変わらない」と話しました。

 全国弁護団の佐藤哲之代表は札幌市で記者会見し、札幌地裁での7月6日の和解協議に触れ、「新首相にも申し入れをしたい。いずれにしても国の責任は明確で、新たな首相の下でイニシアチブを取ってほしい」と述べました。





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