2010年6月1日(火)「しんぶん赤旗」

参院沖縄選挙区

「イジュ氏が最良」

社民・社大の要請に 共産党が見解


 日本共産党沖縄県委員会は31日、社民、社大両党からの3党共闘による参院沖縄選挙区の候補者擁立の申し入れに対し、「三つの政治的立場」を掲げる無所属予定候補のイジュ唯行氏が、米軍普天間基地「移設」問題の解決に向けて最良の候補者であるとの見解を示し、両党に協力を呼びかけました。

 日本共産党沖縄県委員会の古堅宗嘉書記長、前田政明副委員長(県議)は、鳩山政権が県民の意思を踏みにじり、普天間基地の県内「移設」とする名護市辺野古への新基地建設をアメリカと合意したことを指摘。参院選挙では県民の総意に立ち、(1)普天間基地の無条件撤去、県内「移設」反対の立場をつらぬく(2)県内「移設」の立場にたつ政権・政党にくみしない(3)将来的には日米安保条約をなくし、基地のない平和な沖縄を目指す―の「三つの政治的立場」を掲げる候補者が勝利することが「日米両政府を震撼(しんかん)させ、県内『移設』を断念させることができる」と強調しました。

 古堅書記長らは、日本共産党も参加し、イジュ氏を推す「基地のない平和で豊かな沖縄をめざす県民の会」は、「三つの政治的立場」で一致できるなら、あらゆる政党、団体、個人に広く門戸を開いていることを説明しました。

 古堅書記長は申し入れ後の記者団の取材のなかで、社民党の姿勢について「政権離脱は当然。無条件撤去の立場で対米交渉をという解決策にはたっていない。民主党と選挙協力するというのであれば、『県内移設の立場にたつ政権・政党にくみしない』ということにならないのではないか」と指摘しました。

 社民党沖縄県連の新里米吉委員長は申し入れ後、記者団に「イジュ候補に賛同することや、共産党との交渉はもうないのか」と問われ、「ない」と明言しました。





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