2010年5月31日(月)「しんぶん赤旗」

官製ワーキングプアなくせ

労組の違いこえ 反貧困集会開く


 自治労連や自治労など加盟組合のちがいをこえて貧困問題を解決しようと30日、「なくそう! 官製ワーキングプア〜第2回反貧困集会」が東京都内で開かれ、270人が参加しました。官製ワーキングプアの解決を参院選の争点にするよう呼びかける集会アピールを採択しました。

 同実行委員会が主催し、荒川区職労の白石孝書記長が基調報告しました。

 公務や公共機関で広がる雇用年限や雇い止めなどとたたかう当事者らが発言しました。

 東京公務公共一般の代表は、「3年、5年とされる非正規の雇用年限を超えて契約させた」と報告。「大学の正規職員2500人に対し、非正規職員は2800人。非正規を5年で解雇する条項に反対して、構内で座り込みのカフェを出して、たたかっている」と語ったのは京都大学時間雇用職員組合の代表です。警備労組交流会の代表は、「外務省の警備の落札価格は7480万円で予定価格の41・9%だった。1日の手取りは7千円にも届かない」と発言しました。

 人事院が国の非常勤職員の雇用年限を3年にしようとしている問題で、国公労連の秋山正臣書記次長は、「いまの仕事をすすめるには非常勤職員が必要であり、雇い続けられるシステムが必要だ」と訴えました。

 集会では、解雇反対や待遇改善、業務委託についての分科会が行われました。





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