2010年5月19日(水)「しんぶん赤旗」

「与党の国会運営正せ」

5野党書記局長・幹事長会談 横路議長に申し入れ


 日本共産党、自民党、公明党、みんなの党、たちあがれ日本の5野党は18日、国会内で書記局長・幹事長会談を開き、与党による強引な国会運営の対応について協議しました。会談後、横路孝弘衆院議長に、与党の態度を改めさせ正常な国会運営に戻すためイニシアチブを発揮するよう申し入れました。日本共産党の市田忠義書記局長が出席しました。

 野党書記局長・幹事長会談では、13日の同会談で、(1)「政治とカネ」、普天間基地問題、財政・経済問題についての衆参予算委員会の早期開催と集中審議実施(2)「国会改革」関連法案は提出すべきでない―との申し入れを行ったにもかかわらず、与党がそれを無視し、「国会改革」関連法案を翌14日に提出したことを論議しました。

 各党からは、「申し入れに回答をしないだけでなく、『国会改革』関連法案まで提出したのは、公党間の信義にもとる行為」「野党のみならず、国民の意見をも無視するもの」などの厳しい批判が続出しました。

 会談後、書記局長・幹事長はそろって横路議長を訪ね、異常な運営を戻すためのリーダーシップ発揮と、与野党書記局長・幹事長会談開催をあっせんするよう求めました。

 その後、野党書記局長・幹事長会談が断続的に行われるとともに、横路議長のあっせんに基づく与野党国対委員長会談が開かれました。

 与野党国対委員長会談で与党側は、予算委員会の集中審議について、同委員会の筆頭理事間をはじめ、各党理事との協議を始めると回答。「国会改革」関連法案については、法案は提出したが強引に成立させることはしないと述べ、さらに与野党書記局長・幹事長会談の開催は、検討すると答えました。

 野党国対委員長はこれを受け、横路議長を訪ね、改めて野党の3要求について「これらが実るよう、議長として尽力してもらいたい」と申し入れました。





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