2010年5月17日(月)「しんぶん赤旗」

「全国青年大集会」での

志位委員長のあいさつ


 16日、東京・明治公園で開かれた「全国青年大集会」での日本共産党の志位和夫委員長のあいさつは、次の通りです。


写真

(写真)あいさつをする日本共産党の志位和夫委員長=16日、東京・明治公園

 みなさん、こんにちは(「こんにちは」の声)。日本共産党の志位和夫です(拍手)。私は、毎回、青年大集会に参加してきましたが、こんなにたくさんの若いみなさんの姿を見るのは初めてです(拍手)。そして、一人ひとりの発言を聞き、全国のみなさんの勇気あるたたかいに、胸が熱くなりました。私は、青年大集会に参加された全国のみなさんに、日本共産党を代表して熱い連帯のあいさつを送ります。(歓声、拍手)

大企業の無法にたいして労働者が立ち上がった

 前回の青年大集会は、リーマン・ショックが世界に広がる最中に開かれ、その直後から大企業による「派遣切り」の嵐が日本列島を襲いました。

 この大企業の無法にたいして、これに立ち向かうたたかいが全国で起こりました。労働組合をつくり、団体交渉権を行使して不当な解雇・雇い止めを撤回させるたたかいが全国のあちこちで起きました。労働局に申告して無法をただすたたかい、裁判を起こして働く権利を守るたたかい、さまざまな形でたたかいが広がり、連帯が広がった。これは素晴らしい歴史的な出来事ではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

未来に生きる三つの力をかちとってきた

 みなさん。一つひとつのたたかいには、紆余曲折(うよきょくせつ)があります。要求が通って大きな成果をおさめた、たたかいもあります。不当にも要求がまだ通っていない、たたかいもあります。

 しかし私は、この1年7カ月のみなさんのたたかいをつうじて、みなさんは未来に生きる三つの力をかちとってきていると考えています。

 第一に、「派遣だから仕方がない」とか、「自分が悪い」などという、自己責任論を乗り越える流れが、大きく広がっているのではないでしょうか。(拍手)

 第二は、「同じように苦しむ労働者を二度と生み出したくない」と、自分個人の問題としてだけでなく、社会全体の問題として、みなさんがたたかいに立ち上がっていることです。これは、すばらしいことだと私は思います。(拍手)

 第三は、正社員と非正規社員が連帯し、民間労働者と公務労働者が連帯し、労働者と学生・高校生が連帯し、国民各分野の運動と連帯し、「年越し派遣村」に象徴されるような社会的連帯が広がった。これこそ、未来ある流れではないでしょうか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

 たたかいによって、みなさん一人ひとりが、みなさんを苦しめている社会の仕組みを見抜き、たくましく成長している。ここにこそこの1年7カ月のたたかいの最大の成果があると、私は考えるものです。(拍手)

労働者派遣法――「抜け穴」なしの抜本改正を

 みなさん。こうした力が、労働者派遣法の改正を、政治の焦点に押し上げました。

 派遣法は、「抜け穴」なしの抜本改正が必要です。せっかくみなさんの力で法改正を俎上(そじょう)にのせました。製造業派遣は「抜け穴」なしの全面的禁止が必要です(拍手)。「専門26業務」という「抜け穴」を残してはいけません。(拍手)

 みなさん。労働者派遣法は、「抜け穴」なしの抜本改正をはかり、人間をモノのように「使い捨て」にする働かせ方を一掃し、「雇用は正社員が当たり前の社会」をご一緒につくろうではありませんか。(歓声、大きな拍手)

初の訪米――若者の力が輝いていた

 みなさん。最後に私は、平和の問題でも、若者の力が輝いていることを、うれしく思っています。

 この間、私は、日本共産党の党首として初めて、アメリカを訪問してまいりました(拍手)。国連本部で開かれているNPT(核不拡散条約)再検討会議に出席し、「核兵器のない世界」を、ということを国際社会に訴えてまいりました(拍手)。米国政府と会談し、普天間基地は無条件撤去しかない。このことを伝えてまいりました。(大きな拍手)

 私がうれしかったのは、ニューヨークでおこなわれた反核パレードで、多くの日本の若者たちの元気いっぱいの姿をみたことです。若いみなさんと一緒に、マンハッタンの街をパレードできたことが、何よりも私の喜びとすることでした。(拍手)

 みなさん。人間らしく働きたいという願いは、平和な未来への願いと一体のものであります(拍手)。そして、雇用でも、平和でも、たたかってこそ未来は開かれます。

 日本共産党は、みなさんとともに、暮らしの問題でも、平和の問題でも、最後までともにたたかいぬく決意を申し上げて、私の連帯のあいさつとします。ともに、がんばりましょう。(歓声、大きな拍手)





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