2010年5月13日(木)「しんぶん赤旗」

米基地拒否 共同歩調を

徳之島町長に住民ら要求


 政府が米軍普天間基地のヘリ訓練基地として鹿児島県徳之島を挙げていることに対し、「徳之島の自然と平和を考える会」の椛山(かばやま)幸栄会長と町民有志らは12日、徳之島町役場に高岡秀規町長を訪ね、米軍基地移設の一切に反対し、伊仙、天城の両町長との3町共同歩調を厳守するよう、要望書を手渡しました。

 要望書では、報道によると高岡町長は再度政府との話し合いに応じてもよいなどという発言を繰り返し、多くの町民に不安と動揺を与えていると指摘。1万5000人が集まった島民集会、2万6000人の署名が島民の絶対的民意であり、「断固反対を貫いてほしい」と強く求めています。

 高岡町長は、1町でも反対する限り断固反対の立場は変わらないとしながらも、政府とのテーブル(話し合い)を閉ざすことはしたくないとのべました。

 この日夕、平野博文官房長官が鹿児島市入りし、徳之島町議らと会談、住民の怒りと不安が広がっていました。





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