2010年4月25日(日)「しんぶん赤旗」

核廃絶へ交渉の準備開始を

NPT再検討会議 国際反核組織が提言


 八つの国際反核組織でつくる「中堅国イニシアチブ」(MPI)はこのほど、5月にニューヨークで開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議を前に核兵器廃絶への政策提言を発表しました。

 9項目からなる提言のうち「軍縮」の分野では、「核兵器の完全廃絶を達成するという明確な約束を再確認する」ことを提起。核兵器廃棄条約の「交渉に向けた準備のための集団的な作業を開始するよう合意する」ことを求めています。

 さらに「安全保障における核兵器の役割を小さくし、核兵器が使われるという危険を最小限度に抑え、その廃絶の過程を促進する」よう誓約することを訴えています。

 「核戦力」の項目では、「米国とロシアとの戦略核兵器についての新しい取り決めを歓迎」するとともに、双方が「核弾頭をさらに削減させるよう」よびかけています。

 このほか、「提言」は、包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効や兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の交渉への支持も表明。中東非核地帯化構想の推進やNPTが有効な活動をおこなうための仕組みなども提起しています。


 中堅国イニシアチブ(MPI) 国際平和ビューロー(IPB)、核戦争防止医師の会(IPPNW)、国際反核法律家協会(IALANA)、婦人国際平和自由連盟(WILF)など八つの国際反核組織で構成。核兵器廃絶を主張する南アフリカ共和国、エジプト、アイルランド、スウェーデン、ニュージーランド、ブラジル、メキシコの7カ国でつくる国家連合「新アジェンダ連合」とも連携しています。





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