2010年4月20日(火)「しんぶん赤旗」

議員報酬半減・金持ち「減税」

名古屋市長が議案提出

臨時議会開会

わしの市議追及


 名古屋市の臨時議会が19日に開会しました。2月議会で否決された議員報酬半減や、単年度実施に修正された公約違反の金持ち・大企業優遇「減税」の恒久化をねらって、河村たかし市長(元民主党衆院議員)が招集したものです。

 市民からは、「市長がやりたいことをゴリ押しするために開くものだ。市政の私物化は許されない」などの批判の声があがっています。

 河村市長が臨時議会に提出したのは、議員報酬の半減、「市民税10%減税」の恒久化、「地域委員会」のモデル事業を拡大するための補正予算の3議案。会期は3日間の予定で、いずれも否決される見通しです。

 日本共産党の、わしの恵子市議団長は「臨時議会招集は市民の暮らしからみて必要性も大義もない。市長による議員報酬半減の押し付けは、憲法に明記された二元代表制の破壊につながるものだ。市長は憲法を順守する義務がある」と批判。党市議団の「名古屋市議会の改革推進のための提言」に触れ、「市民が参加する第三者機関の検討を踏まえて、議会が自主的に報酬の引き下げをすすめるべきではないか」とただしました。

 河村市長はまともに答弁することなく、ヤジで何度も質問をさえぎり、議長から注意される一幕がありました。





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