2010年4月9日(金)「しんぶん赤旗」

民家上空 米海兵隊が訓練

沖縄・辺野古


写真

(写真)沖縄県名護市辺野古の住宅街の上空で兵士5人を宙づりしての飛行訓練をする海兵隊=7日午後3時24分(ヘリ基地反対協提供)

 沖縄県名護市辺野古周辺の上空で、米軍のCH46ヘリコプターが兵士5人をロープでつり下げたまま、住宅地や学校の上空を何度も旋回する訓練を実施しているのを住民らが目撃、「異様だ。事故が起きたらどうする」など怒りの声があがりました。

 ヘリは7日午後、辺野古の国立沖縄工業高等専門学校に隣接するキャンプ・シュワブ内のヘリパッドを離着陸し、約1時間近く周辺を飛行。爆音をまきちらしながら、ロープでつり下げられた兵士の異様な光景に住民らは不安な声をあげました。住民らは6日にも同訓練を目撃しました。

 国立高専の職員は、「学校のグラウンドを横切るように何回も旋回した。生徒たちも不安な表情で見つめていた。近くには高圧線もあり、とんでもない訓練だ」と恐怖を語りました。

 辺野古のテント村で、つり下げ訓練を目撃したヘリ基地反対協の安次富浩代表委員は「民間地の上空での訓練は危険極まりない。米軍はキャンプ・シュワブ沿岸への新基地建設に固執しており、そのためのデモンストレーションのつもりか。普天間基地『移設』陸上案が強行されたら訓練はさらに増えるだろう。陸上案など県内移設は絶対にやめさせなければ」と力を込めました。

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