2010年4月6日(火)「しんぶん赤旗」

第一生命

不払い さらに20億円

大門議員追及 金融相が精査約束


写真

(写真)質問する大門みきし議員=5日、参院決算委

 日本共産党の大門みきし議員は5日の参院決算委員会で、1日に東証1部に株式上場した第一生命による保険金不払い隠し問題を取り上げました。大門氏は3月30日の財政金融委員会でもこの問題について、合計7万件・40億円を超える不払いが隠されている可能性があると追及し、大塚耕平金融副大臣が調査を約束していました。

 大門氏は前回追及で、病院で治療を受けた契約者が過去に別の病院で受けた治療について、保険金を支払える可能性が高いことを同社が把握しておきながら、契約者に通知しなかった事例を指摘しましたが、今回それ以外に、二つのケースの不払いがあったと指摘しました。

 第一は、入院に対して給付する契約で、入院途中で保険金請求があったケース(3万件)。第二は、死亡保険に入院給付金の特約がついた契約で、契約者が病院で死亡したのに特約分を払っていないケース(7500件)で、少なく見積もって20億円もの不払いがあったと指摘しました。

 大門氏は、内部資料から、同社が当初、請求案内すべき対象と考えていたことを明らかにし、それにもかかわらず、同社が生保不払いを受けた金融庁の命令にもとづく調査・報告(2007年10月)から意図的にはずされ、金融庁も不問に付したことを批判。「上場という大プロジェクトがあったとしても、不払いはうやむやにしてはならない問題だ」とただしました。

 亀井静香金融担当相は「徹底的に実態を掌握し、やるべきことはやるつもりだ」と答えました。





■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp