2010年4月3日(土)「しんぶん赤旗」

老齢加算 復活ぜひ

国会前座り込み 生存権裁判 これから


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(写真)老齢加算の復活を求めて座りこむ人たち=2日、国会前

 「生活保護の老齢加算復活の道を開こう」―。生存権裁判を支援する全国連絡会(小川政亮会長)は2日、国会前に座り込みました。

 強い風が吹き荒れる中、参加者は次々とマイクを握り、老齢加算の復活を求める生存権裁判のたたかいはこれからだと訴えました。

 東京の生存権裁判は5月27日に東京高裁で判決が出ます。

 新宿生活と健康を守る会の柴田田鶴子会長(78)は、緑内障がすすんでほとんど視力を失った東京生存権裁判の原告団長を務める横井邦雄さん(81)に代わって参加。「横井さんは裁判が始まったころと比べると、ずいぶん体力が落ちました。それでも裁判で勝利しようと、自分の暮らしの状況を訴えて歩いています」と話します。

 東京生存権裁判の弁護団の黒岩哲彦弁護士は「母子加算が復活したのは、老齢加算と合わせてたたかってきた成果だ。命がけのたたかいで、老齢加算の復活を勝ち取っていこう」と述べました。

 同会の辻清二事務局長は、母子加算復活を求める生存権裁判の原告・弁護団が1日に厚生労働省と結んだ基本合意の内容にふれ、「『高齢者世帯の最低生活水準の生活の確保に努める』というのなら、何よりもまず、老齢加算を元に戻すことを求める」と強調。「101人の原告の思いを私たちの思いとしてたたかっていこう」と呼びかけました。





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