2010年4月1日(木)「しんぶん赤旗」

核廃絶へ条件つくる

G8外相会合が共同声明


 カナダの首都オタワ近郊ガティノーで開かれていた主要8カ国(G8)外相会合は30日午後(日本時間31日未明)、5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議の成功に向け、「核兵器のない世界に向けた条件づくりを進める」とした共同声明を発表、2日間の日程を終えました。

 共同声明は「包括的な核兵器削減など、NPTの目的を達成するための努力を強める」と強調。国際社会にも、こうした努力に加わるよう呼びかけています。

 共同声明は、オバマ米大統領とロシアのメドベージェフ大統領が米ロ間の第1次戦略兵器削減条約(START1)に代わる新核軍縮条約について合意したことに「歓迎」を表明。同日発表の議長声明も、両首脳の合意を「核兵器のない世界に向けた重要なステップ」と評価しました。

 また共同声明は、核拡散が国際社会の平和と安全にとって脅威になっていると指摘。北朝鮮に対し前提条件なしに6カ国協議への復帰を強く求めました。

 核開発を続けるイランに対しては「深刻な懸念」を表明。西側諸国がイランへの制裁強化を求めているなか、議長声明も「適切で強力な措置の必要性」を確認しました。

 ただロイター通信によると、ロシアのラブロフ外相は制裁強化に難色を示す中国の説得は困難との見方を表明。議長声明も、イランとの「対話の扉は開かれている」としています。





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