2010年3月30日(火)「しんぶん赤旗」

首相元秘書 「虚偽」認める

偽装献金事件で初公判

東京地裁


 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」(「友政懇」)をめぐる偽装献金事件で政治資金規正法違反に問われた元公設第1秘書の勝場啓二被告(59)の初公判が29日、東京地裁(平木正洋裁判長)で行われました。

 起訴状などによると、勝場被告は鳩山首相や実母から資金提供があった事実を隠し、友政懇や「北海道友政懇」の収支報告書に虚偽の記載をした疑いです。

 勝場被告は収支報告書の作成時に、まず支出総額を決めた上で、それに見合う収入額を設定。友政懇は2004年から08年分の収支報告書で、個人からの寄付や政治資金パーティーでの収入を水増し。実際には寄付をしていない人から、個人献金を受けたように記載していました。

 また政治団体「北海道友政懇」も05年から08年にかけて、実母と姉からの寄付を記載しないなど、約4200万円を虚偽記載していました。勝場被告は「間違いございません」と起訴事実を認めました。

 検察側は、5年間にわたって友政懇の虚偽記載の総額は3億5990万円にのぼる点にふれ、長年にわたる虚偽記載の悪質性を指摘。禁固2年を求刑しました。弁護側は、起訴内容などについて争わず、即日結審。判決は4月22日に言い渡されます。





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