2010年3月27日(土)「しんぶん赤旗」

「大合併」　各地に弊害

参院総務委　山下議員が指摘

　山下芳生議員は２５日、参院総務委員会で市町村合併特例法改定案について質問しました。

　山下氏は、「国・都道府県の強力な関与によって『平成の大合併』が推進された。その結果、各地でさまざまな弊害を顕在化させている」と指摘。和歌山県田辺市の例も示し、「大合併」についての評価をただしたのに対し、原口一博総務相は、「中心部だけがよくなって周辺部はさびれるとか、公共の果たす役割が遠く感じられる」など影の部分があると答弁しました。

　山下氏は、「自治体の多くは、国の景気対策にもとづく過大な公共投資による債務増大、三位一体改革による地方交付税の大幅削減で、地方財政を悪化させた。小規模自治体ほど財政がきびしくなった。国が、財政的に自治体が合併せざるを得ない状況に追い込んだ」と追及。原口総務相は、「小さい自治体をきびしい状態に追い込んだ。財政的にもたないという強迫観念をもたれたことは否定できない｣と述べました｡

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