2010年3月26日(金)「しんぶん赤旗」

シベリア抑留特措法

「最後のチャンス。解決へ」

小池氏に首相が表明


 鳩山由紀夫首相は25日の参院厚生労働委員会で、シベリアなど元抑留者に「特別給付金」を支払うことを柱にした「戦後強制抑留者特別措置法案」について、「これが最後のチャンスだ」「この政権のなかでしっかりした解決を示してまいりたい」と表明しました。日本共産党の小池晃議員に答えたものです。

 小池氏は「本来であれば昨年の国会で提出され、成立するはずだったものだ」「旧ソ連の国際法違反の強制抑留によって極寒の地で苦しめられた人々を救済するこの法案を、一分一秒を争って成立させたい」と強調し、見解を求めました。

 鳩山首相は「シベリア抑留されてきた方々の労苦に完全に報いられていない」「抑留者は年を召されていることもあって、急務だと認識している」と答弁しました。


 戦後強制抑留者特別措置法案 旧ソ連のシベリアやモンゴルに戦後強制抑留され、過酷な労働を強いられた国民に「特別給付金」を支払うことを柱にした法案。昨年の臨時国会中での成立を、与野党で合意していましたが、民主党の数にまかせた国会運営による混乱のあおりで、法案の提出が見送られました。





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