2010年3月23日(火)「しんぶん赤旗」

カリキュラム改善や自習室設置…

アンケート活動 要求実現

医学連が全国大会


 全日本医学生自治会連合(医学連)の第27回全国大会が19日から21日の3日間、東京都内で開かれました。72人が参加しました。


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(写真)各自治会の取り組みなどの報告を聞く参加者ら=21日、東京・墨田区

 議案提案した村山恒峻委員長は新人医師の臨床研修制度(卒後研修)の見直しを受けて、医学生へのアンケート調査、マスコミへの申し入れ、文部科学省・厚生労働省交渉などを行ってきたと報告しました。医学生や研修医に対して学習・議論の場と情報の提供、アンケートを行い、政府や医学界に医師養成の考え方を発信していくとのべました。また、医学連のアンケートや聞き取り調査から留年基準がないなどの理由で多数の留年者が出ているという問題が明らかになっています。大会では、引き続き実態をつかんでいくとのべました。

 アンケートをもとにした活動で、医学生の要求が実現していることが報告されました。群馬大学ではカリキュラムについて大学当局と交渉を続け、改善が実現。和歌山県立医科大学では自習室が設置されました。鳥取大学では老朽化した体育館の改修が決まっています。

 自治会活動の活性化も報告されました。宮崎大学は08年度に自治会活動を再開し、学生の関心に応えて「論文を読む」、「周産期医療」、「地域医療」などをテーマに学習会を開催しました。浜松医科大学も学内に生協をつくる活動をきっかけに自治会活動が活発化し、大学当局との懇談が行われ書籍の10%割引などが実現しました。

 大会では、奥野開斗委員長(新、群馬大学)、内田恵里子書記長(新、群馬大学)などの役員を選出しました。



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