2010年3月23日(火)「しんぶん赤旗」

北教組幹部ら起訴

民主陣営に1600万円 小林議員は辞職否定


 民主党の小林千代美衆院議員(41)=北海道5区=の陣営が、北海道教職員組合(北教組、連合・日教組加盟)から選挙資金1600万円を受領したとして、札幌地検は22日、政治資金規正法違反(企業・団体献金の禁止)罪で、北教組委員長代理の長田秀樹(50)と小林陣営の会計担当、自治労北海道財政局長の木村美智留(46)の両容疑者と、団体としての北教組を起訴しました。

 ほかに逮捕した北教組幹部2人は関与が従属的として起訴猶予としました。

 起訴状によると、木村容疑者は2008年12月〜09年7月、北教組から選挙資金計1600万円を受け取りました。うち1200万円は北教組委員長(故人)が、残る400万円は委員長死去後に事実上後任となった長田容疑者がそれぞれ提供したとされます。

 「政治とカネ」の問題をめぐり、鳩山由紀夫首相、小沢一郎幹事長に続き、民主党議員の関係者が起訴されたことで、同党の自浄能力と説明責任が問われています。小林氏は同日夜、札幌市で記者会見し、議員辞職や離党を否定しました。

 小林氏をめぐっては、選対委員長代行(連合札幌会長)が、公選法違反罪(事前運動、買収約束)で有罪判決を受けています。

 民主党と、特定政党支持を押し付ける労組の癒着は、これまでも再三問題になっています。6年前の参院選で、山梨県教職員組合幹部らが、組合員から集めたカンパ1000万円を輿石東参院議員会長を支援する政治団体の収支報告書に記載しなかった政治資金規正法違反で、罰金30万円の略式命令を受けています。



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