2010年3月19日(金)「しんぶん赤旗」

解放運動無名戦士追悼会

新たに1029人を合葬


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(写真)遺影を前に追悼の辞を述べる広井暢子副委員長=18日、東京都新宿区

 平和と民主主義、国民生活を守るために活動した故人を追悼する「第63回解放運動無名戦士合葬追悼会」が18日、東京都新宿区の日本青年館で行われました。主催は日本国民救援会。

 今回、新たに合葬されたのは、戦前の小作争議や地下鉄ストをたたかった人など、105歳から28歳までの1029人。吉岡吉典さん(元日本共産党参院議員)や上田誠吉さん(元自由法曹団団長)、北海道矢臼別演習場の反戦地主、川瀬氾二さんをはじめとする各分野・各地で献身的に活動した人たちです。

 国民救援会の鈴木亜英会長が主催者あいさつ。鈴木氏は、葛飾ビラ配布弾圧事件の不当な最高裁判決にふれながら、「遅れた日本の人権を前進させ、私たちの理想の社会をつくる決意を新たにする場がこの追悼会だと確信します。ご遺志を引き継ぎ、力を尽くしたい」とのべました。

 日本共産党の広井暢子副委員長は「新しい政治を願う国民とともに一歩、一歩前に進み、7月の参議院選挙での党の前進が、合葬されるみなさんのなによりの願い。全力をつくします」と、追悼の辞をのべました。

 遺族を代表して、愛知県の芝野民樹さん(故一三さんの次男)と大阪府の中川美智子さん(故五十次さんの妻)があいさつ。

 中川さんは、堺市職員だった五十次さんが生前、「自治体労働者の幸せは地域住民の幸せと表裏一体なんや」とたびたび語り、「仲間に支えられ、仲間に教えられ、仲間とともに歩んだ人生」と最後に書き残し、労働組合運動に打ち込んだ65年の人生を紹介しました。

 参加者は、青山墓地の解放運動無名戦士墓まで歩き、献花しました。第1回からの合葬者総数は3万7415人となります。


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