2010年3月15日(月)「しんぶん赤旗」

香川の農林業 発展探る

県農協・森林組合会長ら出席

革新懇集い


 香川革新懇は14日、「農業と林業の今と未来を考えるつどい」を高松市で開き、260人が参加しました。

 県革新懇の行事として初めて、県農協中央会や県森林組合連合会の会長ら幹部がパネリストを務め、農協関係者など幅広い参加者がパネリストの話に耳を傾け熱気に包まれました。

 来賓あいさつで宮武利弘香川県農協中央会会長は「戸別所得補償と引き換えにFTA、EPA(経済連携協定)交渉がすすめられるのではないか」と危惧(きぐ)を表明、実行委員会を代表して浅尾猛元高松太田農協組合長がメッセージを寄せました。

 シンポジウムでは、鈴木宣弘・東京大学大学院教授、港義弘・香川県農協中央会参事、木村薫・香川県森林組合連合会会長、有坂哲夫・日本共産党農林・漁民局次長が発言。

 鈴木氏は、日豪のFTA成立だけでも自給率が30%に下がることを指摘、食料のための国家予算を増やすことを強調しました。港氏はJAが取り組む「新たな協同」の取り組みについて紹介しました。木村氏は、水と山との関係にも触れ「山を守るのが使命だが補助だけではやっていけず、森林保有者には大きな負担」と話しました。有坂氏は第25回JA全国大会の特別決議を紹介し「効率優先の政治を変え、価格保障、所得補償を一体になってやることが大切」と強調しました。

 参加者からは「日本の農業を守る国民合意が必要」「地元のホテルなどでも地産地消の食材を使ってほしいと感じた」といった意見が出されました。



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