2010年3月7日(日)「しんぶん赤旗」

“核依存戦略見直し”

NPT条約40周年 米大統領が声明

「核抑止は維持」と強調


 【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領は5日、核不拡散条約(NPT)発効40周年にあたって声明を発表しました。この中で、策定作業が最終盤を迎えている米国の核戦略指針「核態勢見直し」(NPR)の基本について、「時代遅れとなった冷戦型思考を乗り越えて、安保戦略の中での核兵器の数、役割とも低下させる」と述べました。


 NPRは、今月1日に議会に報告される予定でしたが、核兵器の使用条件などについて、政権中枢でまだ結論が出ておらず、オバマ大統領は、ゲーツ国防長官らと最終的な詰めの作業をしています。

 米国防総省のモレル報道官は3日の記者会見で、今後数週間で公表されるのではないかとの見通しを示しました。

 オバマ氏は声明で、核兵器依存の戦略を見直すと述べる一方、「安全、確実、効果的な核抑止は維持する」とも強調しました。

 また、包括的核実験禁止条約(CTBT)について、「批准を追求する」として、批准権を持つ米上院に呼びかけました。米上院は、クリントン政権下の1999年、反対多数で批准を否決しています。

 このほか、カットオフ(兵器用核分裂物質生産禁止)条約の交渉促進に取り組む姿勢も示しました。

 オバマ政権は4月12、13両日にワシントンで核の安全保障に関する首脳会合を主催します。同会合で、核不拡散体制の強化に取り組み、5月のNPT再検討会議に臨む方針です。



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