2010年2月25日(木)「しんぶん赤旗」

町村会汚職解明を

福岡県議会、全会一致の決議


 福岡県議会は24日、県後期高齢者医療広域連合をめぐる贈収賄罪で中島孝之・前副知事と山本文男・県町村会長が起訴されたことを受け、麻生渡知事に対し、疑惑の全容解明と職員倫理の確立を求める決議を全会一致で可決しました。

 決議は、事件が「県政に対する信用を失墜させ」、「県行政とこれまで築かれた市町村の信頼関係にも多大な影響を及ぼす」と批判。職員倫理調査委員会による全容解明、再発防止を求めています。

 日本共産党の真島省三議員は談話で「県議会が県に対し決議を上げることは異例で、知事は重く受け止めるべきだ」と述べました。

 一方で、決議の不十分な点として(1)副知事を「対象外」とした調査委員会まかせの姿勢(2)県議会の存在意義が問われているときに「決意表明」だけ―などを指摘。県議会に調査特別委員会設置と政治倫理条例制定が必要だと訴えています。

 真島氏は24日、麻生知事に、(1)外部委員だけで構成する「第三者委員会」の設置(2)政治倫理条例制定への作業を始めること―を申し入れました。



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