2010年2月23日(火)「しんぶん赤旗」
違法資金容疑で捜索当日
「これまで同様運動」
北教組石狩支部が内部文書
民主・小林議員の選挙区
民主党の小林千代美衆院議員=北海道5区=が北海道教職員組合(連合・日教組加盟)から総額1600万円の違法資金の提供を受けたとされる事件で、小林氏の選挙区の江別、石狩市など5市1町1村の教職員でつくる北教組石狩支部が「北教組に対する選挙にかかわる捜査について」と題した内部文書を出し、これまで同様に運動を強めるよう求めていたことが22日までに、本紙の調べで明らかになりました。
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問題の内部文書は、市町村代表を務める支会長にあてたもので、北教組本部が政治資金規正法違反の容疑で札幌地検に家宅捜索された15日付になっています。「今後、組織で調査し対応していく」とした小関顕太郎本部書記長のコメントを紹介し、支部として捜査の状況を見守りつつ、本部の説明を待って対応するとし、「これまで同様運動を推進・強化するよう要請します」とのべています。
内部文書は、各地で開いた分会長会議でも配布し、これを受けて、小中学校ごとにつくっている分会の会議を開いて、組合員に徹底しています。
ある分会では、分会長が内部文書と、今夏の参院選で北教組が推薦する候補一覧を書いたビラをセットにして組合員に配りました。
分会長は「捜査については、いまのところ様子を見守りたい。北教組で調査、対応していくので、マスコミからのインタビューは受けないようにしてほしい」と強調しました。
組合員からは、小林陣営に渡したとされる北教組の資金が「どこから出ている金か、わからないのはおかしい」「新聞に出ていた選挙資金の出所をはっきりさせてほしい」などと意見や疑問が相次いで出されました。
ある組合員は「組合は教職員にかん口令を敷く一方で、選挙関係の金の使途を明らかにしたことは過去に一度もない」といいます。
「北教組は、特定政党の候補を応援するための選挙資金を啓もう資金と称して組合員1人あたり年1000円を徴収している。26日に開く支部大会では、新たに年1400円の闘争基金積立金を提案している。特定政党支持路線の押しつけの害悪がここにでている」
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