2010年2月20日(土)「しんぶん赤旗」

小沢氏支部に献金

公共事業受注 公選法違反の疑い

水谷建設250万・ライト工業24万

05年総選挙時


 民主党の小沢一郎幹事長が支部長を務める「民主党岩手県第4区総支部」が、小沢氏の地元、岩手県奥州市に国が建設中の「胆沢(いさわ)ダム」関連工事を受注している企業から公職選挙法が禁止する「選挙に関する寄付」を受け取っていた疑惑が新たに浮上しています。日本共産党の笠井亮議員が17日の衆院予算委員会で取り上げたもの。


笠井議員が追及

 2005年の総選挙(8月30日公示、9月11日投票)の期間中の9月9日、同支部に250万円の献金をしていた「水谷建設」(三重県桑名市)は、当時、国土交通省発注の「北勢BP(バイパス)大矢知道路整備工事」(中部地方整備局)と、「岡山西バイパス北長瀬高架橋第2下部工事」(中国地方整備局)を元請けとして受注していました。

 公選法は、「特定寄付の禁止」として、国や地方自治体と契約関係にある企業が国政選挙や地方選挙に関連して献金することを禁止(199条1項)しています。また、政治家の側は、寄付を勧誘、要求したり(200条1項)、受けてはならない(同条2項)としています。

 税金で行われる公共事業をカネの力でゆがめることになるからです。

 しかも、水谷建設は、談合情報どおり、胆沢ダムの関連工事を下請けとして受注、小沢氏の資金管理団体「陸山会」による土地購入疑惑で、小沢氏側に裏献金をしていたことが問題になっています。

 同じく談合情報どおり落札された胆沢ダムの関連工事(堤体盛立工事)を下請けとして受注している「ライト工業」(東京都千代田区)も、05年3月、「芋川谷山腹工事」(近畿地方整備局)などを元請けとして受注する一方、総選挙さなかの同年9月8日、24万円を小沢氏の政党支部に献金していました。

 02年の長崎県知事選をめぐる自民党長崎県連違法献金事件では、公共事業受注企業からの献金は、政治献金という名目で政治資金規正法にもとづいて届け出がされていたとしても、実質的に「選挙に関する寄付」であれば、違法と認定(03年7月、長崎地裁判決)されました。

 小沢氏の政党支部は、水谷建設とライト工業の選挙期間中の献金を政治資金収支報告書に報告していますが、長崎県連事件にてらせば、公選法違反の疑いが濃厚ということになります。

 民主党の前原誠司国土交通相は、笠井氏の追及に「公共事業の受注企業から多額の献金を受けることはいかがかと思う」と答弁しました。「税金の還流」をやめさせ、「政官業の癒着の温床」をなくすためにも、胆沢ダム疑惑を徹底的に解明することが求められています。



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