2010年2月18日(木)「しんぶん赤旗」

安全な学校給食 直営で

民営化反対 父母ら国会内集会


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(写真)民間委託への不安について発言する保護者=17日、衆院第2議員会館

 学校給食の民間委託が全国各地に広がる懸念があるなか、民営化を許さないたたかいを広げようと、「安全で豊かな学校給食は直営で! 緊急集会」が17日、衆院第2議員会館で行われました。同実行委員会が主催し、自治労連の山口祐二副委員長をはじめ、父母や教育関係者らが参加しました。

 埼玉・鳩ケ谷市で活動する「給食を守る親の会」代表の柳小百合さんは、民間委託に反対する署名1万5600人分を市に提出した運動を紹介。「市は市民の声を聞かない。そこに不安がある」と語りました。鳩ケ谷の関係者らは、「直営なら添加物を使わず、材料を厳選する。業者は、ここをはぶかなければもうけをあげられない」とのべ、民間委託の2校で経費が増えているとしました。

 埼玉以外の首都圏からも、「民間委託では、業者への指導は『偽装請負』になり、教員、栄養士と連携して給食をつくることができない」(東京)「委託校で調理が間に合わず、給食の量が減ったという声が上がっている」(千葉)「業者のパートは時給850円前後。業者からも、いまの委託料ではまともな給料は出せないと話していた」(神奈川)と、民間委託の問題点を語りました。

 日本共産党から塩川鉄也、宮本岳志の両衆院議員、山下芳生参院議員が参加。山下参院議員は、「民間委託の背景にある自治体財政の悪化は、自治体に借金を負わせ、『三位一体改革』で交付税を削減した国に責任がある」と語りました。



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