2010年2月14日(日)「しんぶん赤旗」

安心の看護・介護めざす

日本医労連 初の全国交流会


 「看護・介護職が手をつなぎ、いつでもどこでもだれでも安心して受けられる医療・看護・介護を実現し、働き続けられる職場づくりをすすめよう」と13日、大阪市内で「2010年看護・介護職員全国交流集会」が始まりました。

 地域でくらす高齢者宅や高齢者福祉施設など、看護・介護職が協力して働く職場が増えるなか、日本医療労働組合連合会(日本医労連)として初めて開催した交流会です。

 全国から看護師や介護福祉士、ヘルパーなど目標を上回る400人が会場を埋めました。

 中野千香子中央執行委員が基調報告しました。長時間夜勤など看護・介護現場の厳しい労働条件が改善されず、離職に歯止めがかからない共通の問題を抱えている現状を指摘。低賃金など劣悪な処遇を改善して働き続けられる職場をつくることをはじめ、大幅増員と法改正、長時間労働・夜勤規制、社会的役割にふさわしい教育・研修などの課題に共同してとりくむことをよびかけました。

 高松赤十字病院労組(香川)の組合員は、「患者さんに対して安心・安全の医療に結びつくのか、職員が健康に働き続けられるのかを常に考えて対応してきた。2交代勤務の試行に対し、来院者への朝ビラ配布や組合ニュースで宣伝。病院へのご意見箱も活用した」と発言しました。

 厚生荘病院労組(東京)の代表は、「介護職の離職で介護の質の低下を招いていいのか」と経営側と交渉を重ね、介護職の賃上げを実現したことを報告しました。

 川嶋みどり日本赤十字看護大学看護学部長・教授が、人間一人ひとりを尊重する看護・介護の原点について講演しました。



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