2010年2月9日(火)「しんぶん赤旗」

ミュンヘン会議

民間人の犠牲者根絶を

アフガン大統領が演説

村落部での作戦停止要求


 【ロンドン=小玉純一】アフガニスタンのカルザイ大統領は、ドイツ・ミュンヘンでの安全保障会議最終日の7日の演説で、「アフガンの人々が最優先で求めていることは、村々での作戦、夜襲や拘束をやめることだ」と強調、駐留外国軍に対し、村落部での軍事作戦を停止し、民間人犠牲者を根絶するよう求めました。


 また大統領は、駐留外国軍からの治安権限移譲に伴うアフガン軍の増強にかかわり、徴兵制導入が検討課題になっていると述べました。カルザイ氏は、治安権限移譲を今年から始め、2012年までに軍と警察を合わせて30万人の部隊に強化する意向を表明。「部族の指導者が伝統的な徴兵制導入の検討を求めている」と述べました。

 ミュンヘン安全保障会議は同日、アフガン問題でタリバンら反政府勢力との和解や地域協力問題を討議したほか、北大西洋条約機構(NATO)の新戦略概念にかかわる問題などを協議し、3日間の日程を終えました。



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