2010年2月3日(水)「しんぶん赤旗」

「労働者階級の党であり国民の党」だとは?


 〈問い〉日本共産党の規約には「日本の労働者階級の党であると同時に、日本国民の党」だとあります。労働者も国民であり、「国民の党」で良いと思うのですが、どう考えますか。(三重・一読者)

 〈答え〉日本共産党が、「労働者階級の党」と言っているのは、労働者だけの政党だという意味ではなく、労働者階級が担っている歴史的使命を自分の目標とする政党だという意味です。

 労働者階級の「歴史的使命」とは、資本主義的搾取をはじめ、あらゆる形態の搾取から人間を解放し、本当の意味での自由な人間社会(社会主義・共産主義の社会)をめざすことです。日本共産党が理論的基礎としている科学的社会主義の理論は、社会的にいえばこの仕事の主力をなすのが労働者階級だということを明らかにしています。

 この社会主義の事業、つまり労働者階級の歴史的使命を実現することは、労働者だけではなく国民大多数の利益に合致するものです。それは、資本主義の社会で利潤第一主義の被害をうけているのは、社会全体だからです。

 ですから、社会主義の事業は、そもそもの最初から「人間解放」の事業として性格づけられてきました。つまり、日本共産党は、「労働者階級の党」だからこそ、本当の意味での「国民の党」だと言えるのです。

 したがって、党の構成としては、日本共産党の門戸は、日本社会の進歩をめざすすべての人びとに開かれています。(石)

 〔2010・2・3(水)〕


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