2010年2月3日(水)「しんぶん赤旗」

日出生台で夜間砲撃

在沖海兵隊 演習拡大 住民が批判

大分


 大分県の陸上自衛隊日出生台(ひじゅうだい)演習場(由布市、九重町、玖珠町)で1日から演習を始めた在沖縄米海兵隊は、演習2日目となる2日午前、155ミリりゅう弾砲の実弾砲撃を開始するとともに、地元住民らが縮小・廃止を求めている夜間の砲撃訓練を強行しました。

 演習を監視していた県平和委員会の遠入健夫さんによると、1発目は午前10時16分。突然、演習場東側の稜線(りょうせん)近くの山腹から白煙が上がるとともにドーンという発射音が聞こえ、その約20秒後に、砲座(りゅう弾砲を据えた場所)から西に約6キロメートル離れた着弾地からドカーンという音が聞こえたといいます。

 米海兵隊はこの日、午後3時すぎに砲座を移動させるまでに50発を発射。砲座を移してからは午後5時台に2発、同6時台に7発を発射し、そのまま夜間砲撃演習に突入しました。

 日出生台での移転演習は、1996年のSACO合意に基づき、沖縄と「同質・同量」の移転演習として99年から開始されました。しかし、夜間砲撃は沖縄ではやられていない演習です。

 遠入さんは「夜間砲撃も砲座部隊の移動も、SACO合意から逸脱している。今回から小火器の実弾射撃も計画されている。演習の実質的拡大だ」と憤りました。



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