2010年2月2日(火)「しんぶん赤旗」

韓国紙が報道

南北首脳会談を提案

大統領府高官 「上半期中に実現可能」


 1日付の韓国紙・文化日報は、韓国政府が南北首脳会談の上半期開催を提案し、北朝鮮側の返答を待っている状態だと報じました。

 報道によると、青瓦台(大統領府)高官が、「ボールは北側に渡っており、北側から、どのような答えが来るのかにかかっている。上半期中にも首脳会談が開催される可能性がある」と語りました。

 この関係者は、「首脳会談の開催時期は、早ければ早いほどいいという判断だが、われわれの側だけで決定できるものではなく、時期を特定して断言することはできない」と述べたといいます。

 別の関係者は同紙の取材に対し、「李明博(イ・ミョンバク)大統領が明らかにしたとおり、南北共同連絡事務所の設置が、首脳会談の議題となりうる。今後も続く首脳会談の議題は、この事務所を通じて調整する方式で進めることができる」と答えました。

 李大統領は1月4日の新年演説で、「今年を南北関係の新たな転機にしなければならない」と表明。南北対話のための常設機構設置を提案していました。李大統領は1月末にも海外メディアのインタビューで、金正日(キム・ジョンイル)労働党総書記に「おそらく年内にも会えるだろう」と述べるなど、会談の早期実現に意欲を見せていました。

 青瓦台の李東官(イ・ドングァン)広報首席秘書官は同日の会見で、「現在、南北会談の準備が具体的に進んでいるということはない」と述べ、報道を否定。朴先圭(パク・ソンギュ)報道官は「北朝鮮はこれまでとは違った姿を見せている」「北朝鮮を孤立させたり、意図的に窮地に追い込むことはしないという(韓国側の)意図を理解したようにも思う」と述べました。



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