2010年1月28日(木)「しんぶん赤旗」

“地元より米国が大切か”

稲嶺名護市長が官房長官批判


 米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の「移設」先とされる同県名護市辺野古への新基地建設に反対する稲嶺進・新市長は27日、「(民主党政権は)衆院選の約束(県外・国外移設)を守り、実行に移してほしい」と要望しました。同市民会館での当選証書付与式後、市長選で示された民意を否定する鳩山内閣の一連の発言について記者団に問われて語りました。

 稲嶺氏は、平野博文官房長官の「地元の合意がとれないと物事が進められないものなのか」などの発言について、「驚きだ。アメリカ政府の合意は大切にするのに地元との合意はいらないとは、政府の目線はどこにあるのか」と厳しく批判しました。

 普天間基地「移設」問題について、市長選後も「ゼロベース」の検討を強調する鳩山由紀夫首相の姿勢について稲嶺氏は、「私は市民・県民に『基地はつくらせない』と約束して当選した。この結果と県民がこれまで訴えてきたことをしっかりと受け止めてほしい。県民を安心させるような発言や行動をしていただきたい」と強調しました。



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