2010年1月24日(日)「しんぶん赤旗」
地域から新しい時代
民主教育研究所など 全国教研交流集会開く
長野
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「地域から教育の新しい時代を」―。第18回全国教育研究交流集会が23日、長野市で開かれました。民主教育研究所と現地実行委員会の共催。全国から集まった400人をこえる参加者を前に、堀尾輝久・同研究所代表が「地球時代の新段階と教育課題」と題して問題提起しました。
堀尾氏は「新しい時代に変化の可能性を見いだし、身を投じて潮目をはっきりさせよう」と呼びかけました。第2次世界大戦が終結した「地球時代」の入り口に立ちかえり、人権と平和を人類共通の意識として、日本国憲法の精神で「地域から新しい教育をつくろう」と話しました。
野口清人実行委員会委員長(信州の教育と自治研究所所長)があいさつ。構成劇「地域に根ざす教育」が演じられました。
「地域にとっての学校、学校にとっての地域」をテーマにしたシンポジウムで、長野県立赤穂高校教諭の宮下与兵衛氏、栄村前村長の高橋彦芳氏、自治体問題研究所の池上洋通氏が、太田政男・民研副代表の司会で議論しました。
戦前、地域に根差した教育実践をしたことで弾圧された長野県の青年教師たちを題材にした映画「草の実」が上映されました。
24日は分科会が長野市の信州大学教育学部で開かれます。