2010年1月22日(金)「しんぶん赤旗」

世田谷国公法弾圧

証人採用し 徹底審理を 「会」が抗議


写真

(写真)高裁前で宣伝する許さない会の人たち=21日、東京高裁前

 「世田谷国公法弾圧を許さない会」と日本国民救援会は21日、世田谷国公法弾圧事件の控訴審第1回公判で、東京高裁第6刑事部(出田孝一裁判長)が、弁護団が申請していた6人の証人と本人質問について、すべて却下したことに抗議する宣伝を東京高裁前で行いました。

 同事件は、休日に職場から離れた集合住宅に「しんぶん赤旗」号外を配った厚生労働省職員(当時)の宇治橋眞一さん(61)が逮捕され、不当に国家公務員法違反罪に問われているもの。一審の東京地裁(2008年9月)は有罪判決を出し、東京高裁で控訴審がはじまりました。

 宣伝は「出田孝一裁判長、多和田隆史裁判官、矢数昌雄裁判官を忌避」「証人を採用し、公正・慎重な審理を」との横断幕をかかげて行われました。

 弁護団から、須藤正樹弁護士と加藤健次弁護士が参加。「東京地裁判決は、事実関係に目をつぶり、35年前の猿払事件最高裁判決に従っただけの誤ったもの」「国公法弾圧堀越事件では、10人もの証人尋問をして一審判決を全面的に検討したことに照らしても、第6刑事部の対応はおかしい」などと訴えました。

 「会」では、引き続き3人の裁判官への抗議とあわせて、証人採用と徹底審理を求めて運動を強めていくとしています。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp