2010年1月19日(火)「しんぶん赤旗」

鹿島に解決求め宣伝

中国人強制連行群馬訴訟 本社前で


 東京都港区の鹿島建設本社前で、中国人強制連行藪塚(やぶづか)・月夜野事件の群馬訴訟を支援する県民の会は18日、一刻も早い問題解決を求めて宣伝行動をしました。

 同行動はほぼ毎月1回行っているもので、今回は34回目。同訴訟は2月9日に東京高裁判決を控えています。

 群馬から来た山口富雄さん(64)は「中国人をただ働きさせ、病気にさせ、そのうえ(戦後の補償を)野放しにしている」と悲劇をつくり出した鹿島建設を批判。「謝罪と賠償をすれば、一定の社会的責任を果たすことはできる」「人道的見地、社会的見地からも社会に対してきっちり姿勢を示していただきたい」と原告や遺族が納得できる解決を求めました。

 中島佑介さん(71)は「中国人はこの問題を許していない。アジア市場で企業経営を継続するには過去を反省し、謝罪しなければいけない」と語りました。

 参加者らは「人道的、国際的友好の立場に立って、解決に動き出すことが必要だ」「謝罪して新しい未来を開いてください」とそれぞれの思いを訴えました。

 県民の会は同日、東京高裁に「正義と人道に輝く判決を」求める署名を提出。累計で5248人分、335団体分になりました。


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